ハード信者
(その6)
数日後、とある街角の電気店の店頭にあるテレビにて、
ニュースが放映されていた。
「次のニュースです。昨日未明、○○区○○町の路上で
近くに住む会社員、瀬雅音利(せがおととし)さんが、
刃物を持った男に襲われて重傷を負った事件で、警察は
今日、瀬雅さんがインターネットを通じて知り合った仲
間の一人である、曽弐万歳容疑者を、傷害罪の疑いで逮
捕しました。調べに対し曽弐容疑者は、『彼はSGのゲ
ームしかやらない間違ったゲーマーだ。むしろ人間とし
て失格だ。だからいっそ殺してやろうと思った。』など
と供述しており・・・。」

喪黒、そのニュースを観る。
「まさかゲームを愛する心が、刑事事件まで引き起こす
様になってしまうとは・・・いやはや、何とも恐ろしい
時代になってしまったものです。」

「これまでゲーム界には、様々なハードが誕生しては消
えていきました。現在第一線で活躍しているハードは、
そんな数々のハードとのシェア戦争に勝利した勇者とも
言えるでしょう。しかしその一方で、ハード信者なる者
が誕生して、現在においてもあちこちで信者同士の論争
が絶えません。そんな不毛な戦いを引き起こすくらいな
ら、信者が現れる前にさっさと消えてしまったハードの
方が、ある意味優秀だったのかも知れませんネェ。
ホーッホッホッホッホッホッホッホッホッ・・・。」


ハード信者


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