自由研究:ゲーマーの生態系
夏ですね〜。夏と言えば夏休み、夏休みと言えば自由研
究ですね。強引だとかそういうご意見は却下の方向で。
子供の頃、夏休みにはこいつに随分と悩まされましたな
あ。まず、テーマを決めるのに四苦八苦したもんです。
こんな事は二度とやりたくない・・・などと当時は思っ
ていた物ですが、改めて思い返してみると、あるテーマ
に沿ってあれやこれやと調べたりするのも結構楽しい物
ですよね。それも、学校の先生の顔色を窺う事なく、自
分の好きなテーマ、興味あるテーマを自由に選んで掘り
下げていくのであるなら尚更です。そんな訳でこの夏、
自分の好きなテーマで約四半世紀ぶりに自由研究なる物
をやってしまいました。私の好きなテーマとは言うまで
もなくゲームな訳でして、その中でもゲーマーという人
種にスポットを当ててみました。ゲーマーと呼ばれる人
は世の中に数多いのですが、時として、その中でライト
ゲーマーだのゲームマニアだのコレクターだのと分類さ
れる事があります。果たして、各々のゲーマーはどう分
類されるのか?そもそもその分類は正しいのか?その辺
を私なりに自由に研究して纏めてみました。今回はその
研究結果を書き綴ります。尚、これはあくまで私の主観
バリバリで纏めてますので(自由研究ですから)、これ
は違う!だとかそういうご意見は却下の方向で。



ゲーマーの生態系を階層毎に纏めてみた。階層の深さが
ゲーマーレベルの高さであると考えて差し支えない。

第一階層:ライトゲーマー
一般的にゲーム好きと呼ばれる層。ゲームは好きだが、
ゲーム以外にも趣味を持ち、且つ趣味の時間はゲームよ
りもそちらを優先するゲーマー。所有ハード数は多くて
も2種類、所有ソフト数は10本以内に収まる。個体に
より、自分でゲームを所有する事なく、知人宅や出先の
ゲームセンターでのみゲームを楽しむが、自宅で一人で
ゲームをしないというケースもある。故にゲームプレイ
時は、他のプレイヤーにゲームのやり方を聞きながら、
というパターンが多い。取り分けゲームに理解はあるも
のの、ヘビーゲーマーの心理については全く理解出来な
い。ゲームを通じての友人・知人は少ない。ゲームに関
する知識は、プレイ経験の無いゲームはほぼゼロに等し
く、プレイ経験のあるゲームも、どんなゲームなのかは
ある程度説明出来るが肝心のタイトルを覚えていない、
といった事態もよく見られる為、そもそも知識として吸
収する体制が整っていない。

第二階層:ノーマルゲーマー
一般的にゲーマーと呼ばれる層。ゲームが大好きで、話
題作は積極的に購入してとことん遊び込む。故にゲーム
をプレイする時間はかなり多い。但し、ゲーム情報誌等
からゲームの情報を積極的に集めたりする事はあまりな
く、周りの友人知人の影響やテレビCMや広告等を見て
購入するゲームを選ぶ傾向にある。また、基本的に集中
してやり込むタイプである故、一度に何本ものソフトを
購入する事はまず無く、購入機会も少ない。所有ハード
数はライトゲーマーとほぼ同様だが、所有ソフト数は3
桁に及ぶ事もある。但し、ある程度遊び尽くしてしまう
と再びプレイする事が滅多にない為、もう用無しとばか
りに手放して手元にない、という事も多い。ゲームを通
じての友人・知人はやや多いが、インターネットがきっ
かけで知り合った友人は少ない。ゲームに関する知識は
あまり広くないが、やり込んだ事のあるゲームに対して
は当然ながら豊富な知識を持つ。この場合、知識と云う
より思い出や思い入れといった要素が強い。

第三階層:ヘビーゲーマー
一般的にゲームオタクと呼ばれる層。ゲームが大好きと
いう領域を通り越し、ゲームと付き合う事そのものがラ
イフワークとなっている。一見するとノーマルゲーマー
よりもゲームをプレイする時間が長い様に思われるが、
意外な事にゲームそのものをプレイする時間はノーマル
ゲーマーよりも短い。ゲームの世界の捉え方が、よりグ
ローバルであるが故、単にゲームを起動して遊ぶだけで
はないからである。ゲーム系のオフ会等のイベントの参
加、ゲームミュージック鑑賞、ゲームグッズの購入や自
作、ゲーム系同人誌や同人ゲーム製作、ブログやツイッ
ター等でゲームについて語るなど、その路線は多岐に渡
る。また、秋葉原や大阪日本橋等の電気街や最寄のゲー
ムショップ又はゲームセンターに、週に最低1回は足を
運ばないと気が済まないという個体も多い。ゲームに関
する情報収集活動は積極的で、特に即時性の高いネット
ニュースは欠かさずチェックする。所有ハード数は少な
くても5台以上。現行ハードを全て所有が基本と考えて
いる個体も多い。また、ハードの故障時対策の為、予備
で同一ハードを複数持つ個体もよく見られる。所有ソフ
ト数は通常3桁、個体によっては4桁、5桁に達する物
もある。購入時は、店頭で少しでも気になった物(タイ
トル面、価格面等)は、予算の許す限り片っ端から購入
する為、複数同時購入が基本である。既に所有している
物であっても、「予備用」「布教用」等の名目で重複購
入する事も多い。また、所有している物を把握し切れて
いない為に、意図せずに重複購入してしまうケースもし
ばしば見られる。所有ハード・ソフト数の膨大さ、そし
て前述した間接的にゲームを楽しむ時間の増大故に、購
入しても全く起動する事のない「積みゲーム」を多数生
じさせるのもこの層の特徴である。友人・知人の大半は
ゲームを通じての物であり、特にインターネット上で知
り合う事が多い。ゲームに関する知識はかなり幅広い。
ゲームタイトルについては勿論、ゲームメーカーやゲー
ムクリエイターの内情といったいわゆる「業界ネタ」に
ついても、業界人でなくとも業界人並に詳しい。しかし
その割にゲーム内容そのものの知識については意外と浅
い。

第四階層:ゲームコレクター
一般的にコレクターと呼ばれる層。ゲームをプレイして
楽しむという領域を通り越し、ゲームを収集する事で楽
しむ。故に、ゲームをプレイする時間はヘビーゲーマー
よりも短い。稀に長い個体も存在するが、その多くは幼
少期〜学生時代より慣れ親しんだゲームのみをプレイす
るケースが殆どである。ゲーム関連のイベントやオフ会
には積極的に参加するが、その大半はゲームショップの
情報収集やゲームコレクター同士の交流、或いはゲーム
ショップやリサイクルショップ巡りをしてゲーム関連物
を大量買いする事に終始する。ハードの所有台数及びソ
フトの所有本数は、本人でも把握し切れない程。収集内
容及び収集の対象となる物は数多い。ゲームソフトだけ
でも、ナンバリングコレクター(※1)、非売品ソフト
コレクター、限定版ソフトコレクター、海賊ソフトコレ
クター、ディスカウントコレクター(※2)、ワンタイ
トルコレクター(※3)など、非常に多くのカテゴリが
存在する。また、複数カテゴリを兼ねる個体も多い。無
論これ以外にも、ハード、周辺機器、ゲーム音楽CD・
DVD、ゲームグッズ、書籍など、ゲームに関わる物な
らば何でも集めたがる習性を持っている。故に、「積み
ゲーム」の数はヘビーゲーマーのそれとは比較にならな
い程多い。友人・知人はほぼ全てゲームに何らかの関わ
りのある者であり、ゲームコレクター同士との交流も深
い。但し、この層はゲームに対する主義・主張がハッキ
りと固まっている個体が多い為、それが相容れない者同
士で対立関係になるケースも見られる。ゲームに関する
知識はやはり幅広いが、特にゲームの店頭価格の相場に
ついては異様に詳しい。

※1:特定のハードの対応ソフトを全て収集するコレク
ター。コンプリーターとも呼ばれる。
※2:安売りソフトを発見する度にその大半を買い漁る
コレクター。重複購入となっても、安いからという理由
で構わず購入する。
※3:同一タイトルのソフトのみを何本も重複して収集
するコレクター。基本的に重複の上限は設定しないが、
飽きが来る事で終了するケースが殆ど。

全てのゲーマーは第一階層から入るが、第二、第三と深
い階層へと進んでいく個体と、第一階層から一切進まな
い個体とに別れる。前者は基本的により深い層へ進んで
いくが、金銭面や家庭環境等様々な要因により稀に浅い
層に戻ろうとする個体も現れる。しかし、一度第二階層
以上深い層に進んだ個体は第一階層まで戻る事は絶対に
無い。

四階層に纏めてみたが、実際には明確にこの階層単位に
当てはまらない個体も存在する。例えば、欲しいゲーム
を多数購入し、それをソフトのシリアルナンバー順に並
べてみた所、ナンバー抜けがある事が発覚し、その状態
が納得しかねる為、特別欲しいタイトルでも無いのに該
当ソフトを買ってしまうといった、第三階層と第四階層
の間に位置する個体がそれに当たる。



研究結果は以上です。さて、あなたはどのタイプのゲー
マーでしょうか?


このページの一番上へ

つぶやき選択画面へ

メインページへ