翌日曽弐は、自分のHPの掲示板にアクセスした。そし
て、新規の書き込みが一件ある事に気付いた。曽弐は、
投稿者の欄を見て驚いた。
喪黒外夢造
「わわ!も、喪黒のオッサンの書き込みだ!な、何で俺
のHPのURLがわかったんだ!?」
曽弐は、喪黒の書き込み内容を読んで、更に仰天した。
曽弐さん!アナタ約束を破りましたネ。2度と他ハード
の悪口を言ってはいけないと言った筈です!!
「ま、まさか昨日のチャットの事か・・・?ど、どうし
てそれを・・・?み、見ていたのか・・・?」
すると突然、画面上の全てのウィンドゥがひとりでに閉
じ、変わりに真っ黒なウィンドウが現れ、最大化表示さ
れた。一面真っ黒になった画面から、喪黒の顔面が浮か
び上がった。画面の中の喪黒は、ゆっくりと人差し指を
突き出した。
「な、な、な、何だこれは!?一体どうしたんだ??」
曽弐は慌ててキーボードやマウスを操作したが、どんな
入力も受け付けなかった。
すると突然、画面の中の喪黒が喋り出した。
「たかがDCの生産中止が決まっただけで、あんな酷い
発言をなさるとは思いもしませんでした。折角どんな機
種のゲームでも楽しめる、本当の意味のゲーマーになる
チャンスだったのに、もはやアナタにはそんなゲーマー
になる資格はありません!!」
曽弐は思わず、画面の喪黒に向かって叫んだ。
「う、うるさい!!お、俺にはやっぱりSGのゲームも
SGファンの存在も許せないんだよ!!DCの生産中止
が決まったのだって、世間もそれを認めたって事じゃね
えか!!」
画面の喪黒は、まるで曽弐の声に答えるかの様に再び喋
り始めた。
「よくわかりました。アナタには今後、とことん信者と
してのゲームライフを過ごして頂きます。ゲームそのも
のを楽しむのではなく、信者としての使命を果たす事だ
けに専念するのです。一生、信者として生きるのです。
イ・キ・ル・ノ・デ・ス。」
次の瞬間、曽弐の部屋中に大音響が響きわたった。
ドーーーーーーン
「ぎゃあああああああああああああああああああ!!」
曽弐の絶叫も部屋中に響いた・・・。
(その6へ続く)
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