| 積みゲーマーの苦悩 （その５） |
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その次の休日、見貝は新たに購入したソフトを持って、 いつもの様にタイムルームに向かうと、入口に何者かが 立っていた。 「見貝さん！！」 喪黒であった。突然声をかけられた見貝はビクついた。 「あっ！ももも、喪黒さんっ！！」 喪黒は見貝の顔面に人指し指を突き出した。 「アナタ約束を破りましたネ。タイムルームを使用して いる間は、積みソフトを作ってはいけないと言った筈で す！！」 「ひえええ、す、すいません！ここ最近名作がたて続け に発売されたし、『朝顔大戦』はＳＳ版を攻略済だった のでつい・・・。」 「言い訳は結構です！！同タイトルの他機種版であろう が、少しでもユーザーを楽しませようとゲームクリエイ ターさんが苦心して作り上げたソフトである事に変わり はありません。アナタは、そんなゲームクリエイターさ んの努力を無にしてしまったのです！！」 「ももも、申し訳ありません！今すぐに開封してプレイ しま・・・。」 「もう手おくれです！！こうなっては仕方ありません。 アナタには何がなんでもゲームソフトで楽しんでもらい ます。ゲームクリエイターさんに対する罪を償うにはそ れしかありません。、例えどんな方法であってもゲーム を楽しむのです。タ・ノ・シ・ム・ノ・デ・ス。」 ドーーーーーーン 「う、うわあああああああああああああああああ！！」 見貝の絶叫が辺りに響いた・・・。 |